山菜




山菜自体は日本各地で同じような種類が生えていますが、
食べて美味しい地域となると狭まれるようです。
世界遺産の白神山地に代表されるように、秋田は広大な広葉樹林を持ち
肥沃な大地がもたらす植物は、養分をしっかり吸いこみ
山の息吹が感じられる力強い味を持ちます。
4月まだ山の頂は雪化粧が落ちぬうちに、里の方ではすでに新しい生命が誕生し
目にも痛いまでの新緑で目を楽しませてくれると同時に
ばっきゃ(ふきのとう)こごみ(草蘇鉄)
山わさびなどの山菜が食を豊かにしてくれます。
5月にも成ればそれこそ山菜のデパート状態のごとく、ささ竹からはじまり
なしろ竹、根曲がり竹と名前が変わるたびに太く大きくなるたけのこや、
たらの芽こしあぶら行者大蒜アザミミズ(うわばみそう)カタクリ
山菜の王様あいこ(深山いらくさ)、 女王しどけ(もみじがさ)等など
幾多物の山菜が揃います。
山菜は天麩羅・おひたしが代表的な食べ方ですが、
竹の子は、皮付きのままホイル焼きにすると大変美味しくいただけます。
面白いのはミズ(うわばみそう)という癖が無く粘りを持つ山菜で、
生のまま皮をむき、適当な長さにむしり好みの鍋の中に放り込むと、
煮こんでいる材料の旨味をたっぷりと吸い込んで
まるで歯ごたえのあるスープをいただいているような感触を楽しめます。
6月以降になると根が赤く太くなるので、茎の部分と一緒に叩くと
納豆のように粘りが出、酒のつまみ・ご飯のおかずにと活躍してくれます。
9月になると玉が付いて、この玉だけを味噌やしょうゆ漬にしたりと
漬物として珍味としての一品が出来ます。
それ以前にも癖の無さが幸いして、
茎の部分と胡瓜、キャベツなどと一緒に野菜付けとしてもしくいただけます。
秋田のレジャーの一つに山菜取りが挙げられますが、特に竹の子取りでは
毎年遭難による死亡など痛ましい事故が起きてしまいます。
しかし自分で取ってきた山菜を新鮮な内に調理すると、
買った山菜では得られない美味しさが味わえるので
毎年山菜取り人口は、増える一方です。
その弊害として素人が山に入ると珍しさゆえに、
まだ小さな山菜を根からとってしまうので
だんだん山菜の量が減ってきてしまっています。
それだけ美味しい山菜が在るということではありますが、
何とか成らないものでしょうか・・・。




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